画家AKi AKi研究所 ゴーグリーン
AKi研究所 ゴーグリーン 業務概要図

研究内容

人間の研究とは、さまざまな要素が重なり、とても複雑な構造の上に存在しています。私たちは、AKiの取り巻く環境を各それぞれのジャンル(作品医学・福祉社会家族)に分類し、それぞれのジャンルを一つひとつ深く掘り下げながら、また各ジャンルの連動を図りながら、特異性、特質性、ポテンシャル(可能性)を探るのと同時に、各研究により発見されていく、新たな価値観、新たな創造を、社会と連動しながらアウトプット( 執筆、講演などのご依頼はこちら)しています。

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4.1 世間体 

AKiの研究と簡単に一言で言っても、実際は簡単なものでもなく、さまざまな環境や条件、家族同然の信用、信頼関係が構築できたからこそ実現したのである。AKiと父(木下)親子と出逢った時は、とにかく衝撃が走った。出逢う初期の段階で「うちでメシでも食うか?」と声をかけられたのだ。過去に出逢ってきたご家族とは、一味も、二味も違っていた。ご飯を食べながら、父と真剣な会話をしている隣で、首をユラユラと振りながら、何かに興奮している様子だったAKiを、私は今でも鮮明に覚えている。とても斬新で、面白い光景だった。AKi親子の活動を知っていくうちに、日本ではとても珍しい"障がい者の親子"であることを知り、さらに、この親子を知りたいと想うようになっていった。気が付けば、同じ釜のご飯を食べ、活動を共にしていた。そして、家族同然の信用、信頼関係が構築され、やっと研究という部分に辿り着けたのである。過去の苦労した話し、大変だったという感想よりも、障がい者のいない家庭で生まれ育ちながらも、両親が福祉関係者だったということで、ある程度、障がい者に対しての抵抗感、特別感はもっていなかった私ですら、また、とても珍しく開かれた、オープンなAKi親子ですら、いざ仲に入ろうとした時「障がい者の家族」という溝が、こんなに大きなことだったとは想像もしなかった。ただ単純に私の勉強不足なのか、これは社会の問題、課題なのか。「お子さん、○○○障害です」と医者から言われた瞬間、あくまでも「福祉施策の対象者としての定義」であるのにも関わらず、福祉と全く関係のない者ですら俗に言う「一般家庭」から「障がい者家庭」へと接し方が変わってしまうのである。そして「パパ」「ママ」は「障がい者の親」へと変わリ、告げられた本人も、俗に言う健常者から障がい者へと変わってしまうのである。AKi親子と共に活動していく中で、気付いた点として、対身内に対しては、ただの父としての扱いなのに、対外に対しては「障がい者の父」としての扱いになっているのである。私が第三者の目として「お父さん、もっとこうして、ああして、こうしなきゃダメですよ」と父の行動、発言方法を変えようとしたところで、世間は、そう簡単に捉え方は変わらなかったのである。どんなに素晴らしく、すごく大切なことを発言しても、相手にとっては、あくまでも上から目線、障がい者の父としての扱いである。父は言う、これでもマシな時代になったんだよ。戦争中を考えてごらん? と。世間体「障がい者の家族」という溝をどんな形で埋めていくことができるのか、自分自身がAKi親子との溝を埋めてきた経験を振返りながらも、今後も研究を続けながらさまざまな方法を探っていきたい。あくまでも「障がい者」とは「福祉施策の対象者としての定義」である。
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